テレビ等で紹介されていたことからご存知の方も多いと思われる 1965年 チャールズ・ムーア設計※のシーランチ・コンドミニアム。アメリカ・サンフランシスコ北部、太平洋沿いの荒涼とした断崖に建築されたこの建物は、地元産のレッドウッドという杉系の木材を用いて地域環境に負担を掛けず、溶け込ませる様に設計されています。この建物はまた、日本建築に影響を受けているとされ、その内部は日本家屋風に柱や梁等をあらわした構造により構成されています。
今回ご紹介するCSH #11はシーランチ・コンドミニアムの設計思想に共感する私たち那須倶楽部が“自然と共生する建築であるシーランチ・コンドミニアムのコンセプトを現代の日本で表現するとどうなるか”をテーマに設計を行いました。環境を考慮した素材選びから住む人の居心地の良さを意識した空間のディティールに至るまで、他では見ることの出来ない様々なエレメントを持つこの「作品」は、現在における私たち那須倶楽部の建築への取組みを最も端的にあらわしています。
※ シーランチ・コンドミニアムの設計は、正式にはMLTW/ムーア、リンドン、ターンブル&ウィティカー となっています。
Foyer / エントランス
四隅をガラスで囲み、自然を効果的に取込んだ、建物の象徴であるエントランス。ガラスは空間を開放的にする効果も兼ね備えています。
Living dining / リビング ダイニング
7mもの高い吹き抜けを持つリビング・ダイニング。吹き抜けはリゾートという非日常感を演出し、また薪ストーブを設置していることにより、空間全体を一つの暖房装置として機能させて建物全体を暖めます。
Living room / リビングルーム
空間を立体的に切取り、変化をもたせたリビング。リビングには小上がり的な畳コーナーを設けて多目的の利用を可能としています。尚、畳の下は収納となっています。
Kitchen / キッチン
カウンターと一体化させたオープンキッチン。キッチンはダイニングとテラスへの動線を考慮し、オーダーメイドにて製作しています。
Bath room / バスルーム
岩風呂を中心にプランニングしたバスルーム。バスコートを設置することにより、露天風呂の様な演出を加えています。
Wash room / ウォッシュ ルーム
デザイナー器具を採用し、ディティールにまで配慮したウォッシュルーム。大人数での利用可能なゆったりとした動線を持たせています。
Deck terrace / デッキテラス
自然を満喫することができるデッキテラス。テラスの一部は2階のバルコニー下にあることにより、雨の日の利用も可能です。
Private room 1 / プライベートルーム1
所在地/栃木県那須町
仕様用途/専用住宅
家族構成/1世帯
構造/木造在来工法/平屋建
延床面積/163.13u [ 49.4坪 ]
1階面積/111.79u [ 33.8坪 ]
2階面積/51.34u [ 15.6坪 ]
テラス/17.38u [ 5.3坪 ]
バスコート/4.97u [ 1.5坪 ]
バルコニー/6.62u [ 2.0坪 ]