Black room
Case Study Reform #02
Location:栃木県壬生町
Black room
“The room is place of the mind” – Louis Kahn.
“ルームは心の場所である。” – ルイス・カーン
20世紀を代表する建築家の一人、ルイス・カーンは建築はルームの集まりにより構成されており、そのルームは心の場所であり、自身や相手との対話/コミュニケーションの場所であると語っています。
今回、私たち那須倶楽部は「リビングの他に大人が夜を楽しむ空間が欲しい」との依頼を仕事や子育てで多忙なご夫婦から受けました。
ご夫婦は同様の環境にある友人やその子供たちと自宅で過ごす機会が少なくなく、またその人数も多いので、すまいに社交を目的とした空間を加えたいとの事でした。
ご夫婦のすまいは以前私たちが手掛けたもので、設計当時からご家族のライフスタイルの変化を想定し、すまいに可変性を持たせた設計を行っていました。
今回の「Reform/リフォルム」では、新たに行ったコンサルティングにより、「プライヴェート・ラウンジ」というコンセプトを導き出しました。
白が基調である現在の空間には、対照的な黒い空間は日常の喧騒からは得られない非日常性を持たせ、大人が落ち着いて過ごせる様、デザインを行っています。
また今回の「Reform/リフォルム」にはもう1つ、「大人の時間、子供の時間」というコンセプトを加え、大人が自分たちの時間を楽しんでいる間、子供たちは星を眺めたりする事の出来るスカイデッキや屋根裏部屋をイメージした梯子のあるロフト等、別の時間を楽しめる提案をしています。
今回の「作品」は、すまいを構成する“ルーム”について考えるよいケーススタディとなっています。