Chef’s white table
Case Study Reform #03
Location :栃木県宇都宮市
Chef’s white table
厨房の中やすぐ傍に席が設けられ、シェフ自らがもてなしてくれる特別な席、シェフズ・テーブル。
シェフズ・テーブルはシェフと相談しながらメニューを決めたり、厨房というステージを観ながら食事の出来る、とても豊かで楽しい空間です。
今回、私たちは「家族のコミュニケーションや子供の食育の出来る豊かな食空間を手に入れたい」という依頼を多忙を極めるご夫婦から受けました。
ご夫婦は以前、私たち那須倶楽部にマンションの全改装を依頼されており、子供の誕生等によりライフスタイルが大きく変化した為、新たに生活空間の変更を考える様になったとの事でした。
ご夫婦は現在の空間にはとても満足しているので、そのスタイルをベースに、当時あまり手を加えなかったキッチン・ダイニングスペースを大きく変更したいとの要望から、上質なホテルやレストランを好まれるご夫婦の趣向をシェフズ・テーブルというコンセプトで反映し、それを基にプランの提案を行いました。
プランはシェフズ・テーブルの「食を楽しむ空間」という発想を住宅に置き換え、家族全員で楽しく料理が行える動線、食べる人と作る人がコミュニケーションし易い距離や開放感、家族や友人といった食事を共にする人数の増減に対応する可変性、楽しむ料理によって異なる食材や食器等を収める収納力、そして料理やそれを楽しむ人が美しく見える壁の質感や照明といった演出等、機能性やエンターテイメント性を考えデザインを行っています。
何を誰と何処でどの様に食べるか_。
今回の「作品」は人生にとって大切な「食と空間」について示唆を与えてくれる空間となっています。