「フローティング・リビング」の家。
Case Study House #16
Location :栃木県下野市
「フローティング・リビング」の家。
1950年代に開発され、その有効性から現在も世界各地で利用されているフローテーションタンク。
フローテーションタンクとは外部からの情報を遮断する事により、ストレスを解消する等、様々な精神、身体的効果を得られるとされているものです。
日常と非日常_。
リゾートのスペシャリストである私たち那須倶楽部は、日常と非日常のバランスがいかに大切かを様々な事例を持って知っています。
またそのことから、すまいはただ日常を過ごす箱ではなく、日々の営みから心と身体を開放する「非日常-リゾート」という要素が必要と考えています。
今回の「作品」は、夫婦共に日常を慌しく過ごすオーナーが家で過ごせる限られた時間をいかに寛げるかを要点として、プランニングを行ないました。
住宅地という制約の多い環境下での私たちの提案は、家族で過ごす空間を高い位置に配置し、そこで得られる浮遊感により非日常を演出するというものでした。
菊竹清訓による近代住宅の名作「スカイハウス」を例に挙げるまでも無く、遮られる事の無い視界から得られる開放感や高さが生み出す浮遊感はオーナーと家族に寛ぎの時間を作り出すことでしょう。
この「作品」は日常のストレスから心と身体を開放するフローテーションタンクからイメージされた、言わばフローティング・リビングと言うべき空間を持つすまいとなっています。
延床面積:127.52㎡/38.4坪