町家に暮らすということ。
Case Study House #22
Location:福島県郡山市
町家に暮らすということ。
「小さな家」というすまいづくりが広がりを見せています。
私たち那須倶楽部ではこの「小さな家」を“本当に必要なものを考え、選択する事により余分をそぎ落としたすまい”と定義し、今年のすまいづくりにおけるコンセプトの一つとして積極的に提案していますが、
この広がりの背景にはこれまで大量にものを消費し所有していた生活をあらため、自分らしい身の丈の豊かさを積極的に選び取るという、私たちの暮らし方の変化が影響していると考えています。
今回、私たちは北欧家具のコレクション等、生活の中に豊かさを求める住宅適齢期のオーナーより「間口約5m、奥行20数mという街中にある敷地を生かした住まいを提案して欲しい」というユニークな依頼を受けました。
そこで私たちは京都の町家等を参考にしながら、街で暮らすことの豊かさや楽しさ、そして心地良さをいかに引き出すかを考え、オーナーと共にデザインを行いました。
慌しい都市の環境にありながらリゾートの知恵が取り入れられた、ルームスケープ豊かなこの「作品」は、現代の都市生活を考えるよいケーススタディとなっています。
延床面積:87.19㎡/26.3坪