「森の生活。」
Case Study House #23
Location:栃木県那須町
「森の生活。」
アメリカ文学史の中で重要な作家の一人として数えられるヘンリー・ソローは、
2年2カ月に亘り独りで過ごした湖の辺にある小屋での生活の記録を「ウォールデン 森の生活」に綴っています。
森でのソローの生活は最小限の物しか置かない簡素なものでしたが、その数少ない備品の中に何故か“三つの椅子”がありました。
ソローはこの作品の中で示唆に富む言葉を数多く残していますが、この“三つの椅子”についても次の言葉を残しています。
“I had three chairs in my house; one for solitude, two for friendship, three for society.”
「私はすまいに三つの椅子を持っていた。一つは孤独のため、二つは友情のため、 三つは社交のためである。」
日常の混沌から離れ、自然の中に身を置きながら最小限の生活の中で思索に耽れば、人生を豊かにする大切な何かを見つけられるかもしれません_。
延床面積:49.69㎡/15.1坪