2020.06.18

House of Tomorrow.

news0618 明日のすまい。

 

今再び、私たちは自らと家族について考える状況に置かれています。

多くの社会学者は口をそろえて社会は今後大きく変容し、
それにともない私たちのくらしも大きく変わると発言しています。

現在の災禍によって、私たちが先送りしてきた問題が顕在化され、
本当に向き合わなければならない時代が訪れたのかもしれません。

この時を私たちが生きる上で大切にしなければならない普遍的な価値を
見出す機会として捉える積極性が必要なのではないでしょうか。

来たる明日へ備えて_


New to Next “新しい日常”から“次の日常”へ
今回の災禍により、凡そこれまでの日常には戻れないとされています。
これから始まる「新しい日常」からその次を見極め、意識の改革を始めましょう。

Next Life これからのくらし
これまで多忙から人生と向き合う時間をあまり持てなかった私たちですが、
自宅で過ごさなければならない時間が増えたことにより、
奇しくもそれを手にすることが出来ました。
これからどの様にくらして行けば良いか。
本当に大切なものは何なのか。
生活環境やくらし方、家族とつながり方、ストレスへの対応等、
考えなければならないことがらは多岐に亘ります。

Next Work これからの仕事
「労働の主体が対象のうちに自己を外化したとき、
その主体は自分の持っていた可能性の、少なくとも一部を現実化する。」
とドイツの哲学者ヘーゲルは述べています。
つまり労働とは自己実現の手段であり、
人は働くことによって自分が何者であるかを自覚するという意味です。
これまで当たり前の様に職場に通勤し、対面で打合せや会議を行っていた私たちが、
物理的移動や接触を伴わない労働が標準となる環境の内で労働の目的や意味を
どの様に刷新すれば良いか、解答を見出さなければなりません。

Next Society これからの社会
今回の災禍によって、国や社会の有する問題対応及び解決能力があらためて
問われています。
これら能力には発想力や創造性が必要であり、
この欠如が今回の社会的混乱を招いたといっても過言ではありません。
開放性、多様性、受容性を問題解決の中心に据え、個人、組織、自治体、
国といった社会を形成する様々な単位を硬直化している現状から
柔軟なものへと刷新して行かなくてはなりません。
そのひとつとして、SDGsへの取組みも含まれることでしょう。

価値観 Valuation
「近づくな」、「触れるな」、「他も自らも疑え」という現在の状況は、
これまで私たちが理想としていた“共生”という価値観の対極にあります。
災禍により失われた、これら人間性に係る重要な要素を取戻す為には
先ず「人を信じる姿勢」が必要とされるでしょう。

コミュニケーション Communication
リスクヘッジの観点から地方居住、在宅勤務・学習、EC、遠隔医療が促進され、
これによりコミュニケーションのかたちが大きく変化して行くとされています。
5G等、テクノロジーの進化によりオンラインコミュニケーションが円滑化される程、
対面してコミュニケーションを取ることが非効率と判断され、人と会う事が難しく
なって行くという、大きな副作用が懸念されています。

居住地 Location
かつてアメリカの都市経済学者リチャード・フロリダは
都市の創造性とその重要性を説いていましたが、
今回の災禍により、都市を新たな価値観で考えて行く必要性が生じています。
これまで都市は地方との優位性ばかり着目されてきましたが、
今後は都市生活がもたらすリスクや環境に与える負荷等、弊害についても
目を配らせなくてはならなくなりました。


POSTED BY NASUCLUB AT 1:02 PM